日本の剣術を競技化した剣道は、ただ剣の技術を向上させるだけが目的ではなく、剣を通じて心身ともに強くなるための武道です。そんな剣道の試合中、ガッツポーズをしてしまったらどうなるかご存知ですか?

ガッツポーズの罰則

全日本剣道連盟の理念に「相手の人格を尊重し、心豊かな人間の育成のために礼法を重んずる指導に努める」とあるように、剣道は礼に始まり礼に終わる武道です。感謝の気持ちを忘れずに、礼節ある行動が求められます。これは稽古だけでなく、実戦でも同じこと。

剣道は有効な打突が決まると一本となります。この際にガッツポーズなどをして喜びを表現するのは、敗者に対して思いやりの無い行為とされ、剣道の理念に反することになります。

もしこのような無礼な行為が試合中に行われた場合、一本が取り消されてしまうのです。厳しいルールに思われますが、それだけ人間形成を重んじている武道であることが分かります。