国民栄誉賞は内閣総理大臣が表彰する賞で、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」という理念に基づき、国民的ヒーローが受賞することができます。そんな名誉ある賞を辞退したスポーツ選手がいます。

辞退したスポーツ選手たち

福本 豊(元プロ野球選手)

盗塁のメジャーリーグ記録を超えたときに、当時の首相である中曽根総理から国民栄誉賞を打診されたが、「立ちションもできんようになる」と言って辞退したと言われています。後に2013年の取材に対し「王貞治のような野球人の手本になれる自信がない。麻雀や喫煙もするため、他の受賞者に迷惑がかかる」と述べています。

イチロー(プロ野球選手)

2001年に日本人初のメジャーリーグMVPを受けたことにより、当時の首相である小泉総理から打診を受けるも「もし賞をいただけるのなら現役を引退した時にいただきたいです」という理由で辞退。2004年にメジャーリーグのシーズン最多安打記録を更新した際にも、同様の理由で辞退しています。

その他の辞退者

スポーツ選手ではありませんが、もう一人、国民栄誉賞を辞退した人物がいます。

古関 裕而(作曲家)

1989年の没後に遺族に受賞を打診するも「亡くなったあとに授与することに意味があるのか」という理由で辞退しています。


国民栄誉賞発足以来、授与を辞退したのはこの三人のみです。