相撲をする際に使用する土俵。粘土の割合が多い特別な土を使って数十名規模の作業員で3日ほどかけて完成される土俵は、昔ながらの伝統的な工程で作業は行われます。

土俵とビール瓶

土俵は直径4.55の円形をしています。その円を縁取るように、なにやら枠のようなものがしてあります。この枠は「勝負俵」と呼ばれるものが16個並んで形成されています。勝負俵の中には土や砂、砂利などが混ぜてあり、棒でつついて軽くならした後、荒縄で縛ります。そしてビール瓶でトントンと叩いて形を整えるのです。

現在のビール瓶は昔に比べてガラスが薄く、形状も違うため、古いアサヒビールの瓶を使用するそうです。

伝統のある特別な道具を使うわけでもなく、ビール瓶そのものが既に伝統的な道具となっているのです。