高層ビルなどで、屋上に「H」と書かれているものを見かけます。これはご存知の通りヘリポートを表す記号で、ヘリコプターの離着陸に使用される場所のことです。そして、まれに屋上に「R」と書かれたものがありますが、これは何を意味しているのでしょうか。

ヘリポートとの違い

この「R」は「レスキュー(Rescue)」の略で、緊急時にヘリコプターを使って救助活動を行える場所を表しています。ただし通常のヘリポートとは違いがあります。それはヘリコプターの重さに関係しています。

ヘリコプターは小さくて細いイメージがありますが、重量は5トンにもなります。通常のヘリポートはこの重さに耐えられる設計がなされているため、ヘリコプターは着陸することができます。しかしレスキューと書かれたヘリポートは建物の設計上、ヘリコプターの重さを支えることができません。そのため、ヘリコプターは着陸することなく、空中にとどまるホバリングをしながら救助などの活動を行う必要があるのです。