障がい者用の車椅子には様々なタイプがあります。手で漕ぐオーソドックスなタイプから、バッテリーなどを搭載した自走式のもの、スポーツに向いた特殊な設計のものまで、これ以外にも意外と車椅子の種類は豊富なのです。そんな中、通常は鉄製の素材を使う部分の全てを木製に変えた車椅子があります。

木製車椅子が活躍する場とは

木製車椅子は見た目が美しいだけでなく、とある場所で有効に活用されています。それが空港です。

飛行機内に車椅子は持ち込めず、乗客は手荷物として預ける必要があります。港内の移動は空港側が用意した車椅子で移動することになるわけです。そこで問題となっていたのが、金属探知機のゲートです。

従来の車椅子では金属部品が使われているため、歩行が不自由な障がい者にとっては非常にわずらわしいものでした。そこで木製の車椅子が導入されたというわけです。

JALではすでに全国の空港に複数の木製車椅子が配備されています。ANAは木製ではありませんが、同じく金属探知機にひっかからない樹脂製の車椅子を導入しています。