「ギザギザして痛い」、「ノコギリの刃の様にギザギザしている」などの表現がされる『ギザギザ』ですが、言葉の由来は何なのでしょうか。

日本語には、生物の声や無生物の出す音を表す語として「擬音語」というのがあります。例えば「猫が”ニャーニャー”鳴く」などです。
そしてもう一つ、動作やその状態などを音で象徴的に表現する語として「擬態語」というものがあります。例えば「納豆が”ネバネバ”している」などです。

このギザギザも擬態語の一種ですが、この言葉は一体何が語源となっているのでしょうか。

答えは英語です。
日本貨幣が作られるようになった昔。その当時、硬貨の縁にギザギザの溝を付けたいという要望がありましたが、「ギザギザ」という言葉自体がなかったため、うまく伝えることが出来ませんでした。

そこで既に存在していた、布を縫い縮めて寄せたヒダのような製品「ギャザー」という言葉を利用し、段々の溝を「ギャザ」と呼ぶようになってから、現在の「ギザギザ」に変化したと言われています。

つまり、ギザギザは元々は英語から来ている言葉なのでした。