「うちの孫は何を着せてもかわいい!マゴにも衣装だ」という使い方をしてはいませんか?「マゴにも衣装」の“マゴ”とは、「孫」のことではありません。正しい使い方を学びましょう。

マゴにも衣装の意味

「マゴにも衣装」の“マゴ”とは「馬子」と書きます。「馬子」とは、馬に人や荷物を乗せて運ぶことを仕事としている人のことで、その昔、まだ身分が重要なステータスとなっていた時代に、武家の家で馬の世話をするような身分の低い下働きの職業でした。

しかし、そんな身分の低いものでも、衣装を着せれば立派に見えるということから、「馬子にも衣装」ということわざが生まれたのです。

基本的にはからかったり蔑む際に使われるようなことわざですので、よそ様の入学式、かわいいお子さんの晴れ姿を見て「馬子にも衣装だね!」なんてことを口にしないように注意しましょう。