日本の言葉には独立した意味のある感じが連立されて一つの新たな意味を見出しているものがほとんどです。

掲題の「親切」を辞書で引いてみると、「相手の身になって、その人のために何かをすること。」と出ます。
親を切ると書く言葉にしては、その意味にそぐわないのではないか。

今回はこの謎について調べてみました。

「親切」の意味

「しんせつ」を漢字で書くと、親切の他にも深切とも書きます。この事から、親とは両親などの親の事を指す言葉ではないことが分かります。

親は「身近な親(した)しい人」を表しているわけです。

そして切は、切望や切実などの単語にも使われるように、傷つけるような意味で使われる言葉ではありません。

刃物で切るというところから、「直に接する」などという意味があります。

つまり親切という言葉は、親を切るという事ではなく、相手の親身になって接してあげるという事となる訳です。