0」の意味としては、そのものが全く存在しない、無を表すという意味で間違いはありません。しかしこの記号の読み方は「ゼロ」と「零(れい)」の二種類が存在します。その上、読み方が違うだけで意味が変わってくるので注意が必要です。

今回の雑学では、「0」の正しい使い分け方をご紹介します。

0は読み方で意味が変わる

ゼロ

ゼロは普段皆さんが思っているように、無を意味するもの、全く存在しないものとして認識して間違いではありません。

「0」の概念はインドが発祥で、それが後にヨーロッパへと伝わりアラビア数字として誕生しました。その読み方としてZERO(ゼロ)と名づけられたのです。

零(れい)

零はゼロとは少し違ったニュアンスが含まれています。「零細企業」などの単語にも使われるように、零には「ほんの少し」という意味が含めれており、全く無である事ではありません。

零という字は「雨」と「令」を足した形声文字であり、もともとは小雨を意味する漢字でした。その意味がだんだんと崩れていき「少しだけ」という意味を持つようになったのです。

テレビやラジオから流れてくる音声に注意してみると、降水確率を表す際は必ず「0(れい)パーセント」と読まれています。これも、全く雨が降らないわけではないという意味があるからなのです。