陸上生物の中で最も足が速いことで有名なチーター。その速さは100mを3秒台で走り抜けることができ、時速に換算するとなんと120km/hもあるというから驚きです。ヒョウやトラと同じくネコ科に属するチーターは、狩りに有能な種族かと思いきや、実はそうではないのです。

ストレートすぎる性格

まずチーターは全力疾走で超スピードを発揮しますが、残念なことに驚くほど持久力がありません。わずか500mを疾走するだけでそのスピードはみるみる落ちていくのです。

そしてもう一つの習性が、狙った獲物は絶対に変えない頑固さです。物陰からこっそりと忍び寄る姿はまさに狩りの達人そのもの。狙いを付けていざ走りだすまでは良いものの、絶対に標的を変えることはありません。逃げ遅れた動物がいたり、足が遅いものがいたり、自分の目の前を横切ったとしても、絶対に標的を変えることはないのです。

このような上手そうで下手そうな狩りのせいか、チーターは今現在、絶滅危惧種に指定されている動物なのです。