チーターが走る速さは時速100kmを超えるとされ、陸上生物の中で最も速く走ることができるネコ科の哺乳類です。そんなチーターは、カーブの際に尻尾をクルクルと回す特徴があります。

チーターが尻尾を回す理由

チーターほどの速さでカーブを曲がろうとすると、非常に強い遠心力がかかります。そのせいでバランスを崩して転倒しやすいのです。そこでバランスを保持するために、右曲がりの時は尻尾を左回転させ、左曲がりの時は逆に右回転させます。

これは物体が姿勢を乱されにくくする姿勢をとる「ジャイロ効果」という現象と同じと考えられており、チーターなどの動物には効果的に働いているとされます。

人間においても、体を斜めにしてカーブを走ろうとすると内側に転倒しそうになります。その際に外側の腕を回すことでバランスが取れて転倒しづらくなります。これも一種のジャイロ効果といえるでしょう。