広辞苑などの辞書で「カメ」という言葉を引くと、とある生き物の名前が出てきます。もちろん「亀」の事ではありません。これは幕末・明治初期頃、外国人が日本に来るようになった時代に、その動物に「Come here(こっちへおいで)」と声を掛けていたことから、日本人はその動物を「カメ」という名前だと思いこんでしまったといいます。

カメという名の動物

その動物とは「犬」です。辞書には「洋犬のこと」としっかりと記載されています。日本では犬と言えば「ポチ」という風潮があるように、海外では「犬の事はカメと言うのだな」と勘違いしたのです。発音的にも「Come here」の「here」は頭の「h」が強く読まれないため、日本人の耳には「カメァ」と聞こえたのでしょう。