胴長短足な体型がなんとも愛くるしく、日本国内の犬種の指定や管理などを行なっている「ジャパンケネルクラブ」での登録数は常に上位に入っている「ダックスフンド」。と言うと、「え?本当の呼び名は“ダックスフント”だよ?」と通ぶる人が稀にいますが、本当はどちらの呼び名が正しいのでしょうか。

呼び方の違い

そもそもダックスフント(ダックスフンド)は、体重12〜13kgほどにもなるアナグマを捕獲するために品種改良された犬種です。アナグマの穴の中の巣に入って行きやすいように、手足は短く胴が長い姿になっているのです。

さて、問題の呼び名ですが、実はこれは英語読みかドイツ語読みかの違いでしかありません。「ダックス」はドイツ語でアナグマを意味し、「フント(フンド)」は猟犬を意味します。ドイツ語では文節末尾の「d」は濁らないため「フント」と発音します。

しかし「ダックス」の部分がドイツ語であること、原産国がドイツであることから、ドイツ語読みの「ダックスフント」に軍配が上がりそうです。