人類が誕生する遥か以前、地球が恐竜の惑星だった頃よりも遥か昔、約2億年前から地球に存在するといわれているカブトガニは、恐竜が絶滅しても生き延び、現代の地球においても生息していることから「生きた化石」と呼ばれています。

カブトガニの生態

体長は50〜80cmほどで、カニによく似た硬い甲羅を持ち、剣のように尖った尾をしているのが特徴的です。当然、カブトガニという名前も、カニに似た姿をしているから名付けられたのですが、カブトガニは甲殻類ではなく節足動物であり、トンボやサソリ、セミなどの仲間であり、その中でもクモにもっとも近い構造をしています。

なぜ節足動物であり、クモに近い存在のカブトガニが水中で生活するようになっているのかは定かではありません。

食用としても適すことはなく、漁において網を破るなどの邪魔者扱いをされてきていましたが、近年では環境汚染などが原因により、天然記念物に指定されている地域もある上、絶滅危惧種にも指定されている貴重な生き物になっています。