漢字では「帆立貝」と書くホタテガイ。語源は、貝殻の片方を船の帆のように開いて立て、風を受けて移動するという俗説に由来します。

ホタテの眼はどこに?

そんなホタテの天敵は、ヒトデやミズダコなどです。これらの外敵に襲われると、力強く殻を開け閉めさせて海水を吹き出し、その勢いで泳いで逃げます。外敵を素早く発見できるようにか、ホタテには80個もの眼が付いているのです。

ホタテを食べるところを想像してみてください。パカっと殻を開くと、中心には貝柱があり、その周りにはオレンジ色の生殖巣があります。そしてさらにその周りを一周するようにあるのが、ヒモと呼ばれる部位です。お酒のつまみでも貝ヒモというものが売られていますが、それはこのヒモを乾燥させたものです。

80個の眼はこのヒモの部分に均一にビッシリと付いているのです。ヒモをよく観察してみると、黒い点々がみられますが、これが眼なのです。ホタテはこの眼で光を感知できるとされます。