マグロカツオなどの大型の魚は、回遊魚と呼ばれる種類に属しています。読んで字のごとく常に回遊する、同じ所をグルグルと回って泳いでいるわけですが、これらの大型の回遊魚は泳ぐのを止めると死んでしまいます

今回の雑学では、なぜ止まってしまうと死んでしまうのか。その理由をご説明します。

なぜ死んでしまうのか

大型の回遊魚は死んでしまわないように一生泳ぎ続けるのですが、その理由は次の通りです。

  1. 十分な酸素を取り込むため。
  2. 沈んでしまわないように。

マグロやカツオは他の魚のようにエラから空気を取り入れることが出来ません。そのため常に口を開けながら高速で泳ぎ続けることによって、エラに水分を送り込み、水分に含まれている酸素を取り込んでいるのです。高速で泳ぎ続ける理由は、それだけ多くの酸素が必要であるからなのです。

そして、水の比重よりも重たい体を持つ大型の回遊魚は、泳がないと体が沈んでいってしまいます。それを防ぐためにも泳ぎ続ける必要があるのです。

睡眠はいつ取るの?

一生泳ぎ続けなければいけないとなれば、気になるのは睡眠方法です。彼らは完全に熟睡するといったことはなく、出来る限りゆっくりのスピードで泳ぎながら、半分寝ているような状態で泳ぎ続けるのです。24時間365日、無休状態で動ける体が羨ましい限りですね。