国内外問わず人気のカーブランドである「トヨタ」は、1937年8月28日に設立されました。しかしその前身は「トヨダ」だったのです。

トヨダからトヨタへ

トヨタ自動車は、1933年に豊田自動織機製作所に開設された自動車部が、トヨタ自動車の起源となります。会社名は創業者である「豊田 佐吉(とよだ さきち)」から由来するもので、濁点のある「だ」が正式な読みになります。

当時は「トヨダ自動車」と名乗っており、車に付けられたエンブレムもローマ字で「TOYODA」と書かれたものでした。

1936年には新トヨダマークの公募が行われ、約27000点の応募作品から選ばれたのは、なんと「トヨダ」ではなく「トヨタ」のマークだったのです。選考の理由として、語感が良いこと、画数が総画8画で末広がりを意味し縁起がいいこと、苗字である「トヨダ」から離れることで個人から社会的企業へと発展するという意味も込められていました。

こうして1936年に「トヨタ」のブランド名が使用開始になり、翌年にはトヨタ自動車として独立したのです。