童謡『クラリネットをこわしちゃった』では、パパから貰ったクラリネットが壊れて出ない音があると歌われています。しかし実際にクラリネットは壊れていないのではないかという解釈があるのです。

クラリネットは壊れているのか

まずは、童謡『クラリネットをこわしちゃった』の一番の歌詞をご覧ください。

僕の大好きな クラリネット
パパから貰った クラリネット
とっても大事に してたのに
壊れて出ない 音がある
どうしよう どうしよう
オ パキャマラド パキャマラド
パオパオ パンパンパン
オ パキャマラド パキャマラド
パオパオパ

二番、三番と進むに連れて、出ない音が増えていくという歌詞になっています。

ここで注目して欲しいのが「オ パキャマラド・・・」の部分です。多くの人が疑問に思うでしょうが、これは一体何語なのでしょうか。

この歌の原曲はフランス語の『J’ai perdu le do』という曲なのですが、作曲者や作詞者は不明とされています。しかしフランス語で「オ パキャマラド(Au pas, camarade)」という言葉は存在します。それが「一歩一歩進んでいこう」という意訳なのです。

つまり、クラリネットが壊れているのではなく、ただ単に上手く吹くことができない息子に対して、父親が「ゆっくりと上達していこう」と諭していると捉えることもできるのです。