ディズニーランドは 年間約1800万人が来場する巨大テーマパークで、その面積は51万平方mを誇ります。しかし入園するための出入口はたったの1箇所しかありません。混雑時には長蛇の列ができるのに、入園口を増やさないのには理由があるのでしょうか。

ディズニーランドの入園口

ディズニーランドのテーマとして「夢と魔法の世界」があります。ディズニーランドは計算され尽くしたテーマパークであり、入園から退園までの間を一つの世界に浸れるようにと作られています。そのため入り口から入り、手前から奥に進むに連れて、まるでストーリーが展開して行くかのようです。

全ての来場者に対して同じストーリーを見せるために、入り口は1つだけしかないのです。

また、昔のテーマパークは入場無料が当たり前でした。しかしディズニーランドは入場するだけでも料金を支払わなければなりません。これは、創設者のウォルト・ディズニーの想いからで、入場料を支払わせることで、楽しい場を荒らすためだけに来るような迷惑客の排他を目的としたのです。

ウォルト・ディズニーは、入場口の数にこだわることで、いかにして夢と魔法の世界を楽しんでもらえるかを考えていたのです。