フランケンシュタインと言えば、誰しもがツギハギだらけの顔、頭にはボルトが埋めてあり、体格の大きな怪物を想像するでしょう。しかしフランケンシュタインは本当は怪物ではないのです。

フランケンシュタインの正体

フランケンシュタインが登場するのは『フランケンシュタイン、、あるいは現代のプロメテウス』という作品。生命の謎を解き明かし自在に操ろうという野心にとりつかれた科学者ヴィクターは、ある日「理想の人間」の設計図を完成させます。しかし生まれてきた人造人間はとても醜い容姿だったのです。その容姿から孤独に生きることになった人造人間は、ヴィクターに自分の伴侶を作るようにお願いするものの、ヴィクターはこれを拒否。すると怒りに満ちた人造人間はヴィクターの周りの人間を次々に殺害してしまう。というストーリー。

この人造人間を作り出した科学者ヴィクター。彼のフルネームこそが「ヴィクター・フランケンシュタイン」なのです。

つまりフランケンシュタインは怪物の名前でも人造人間の名前でもなく、それを作り出した人間の名前だったのです。