砂浜で子ども達にイジメられていた亀を助けた浦島太郎は、助けた亀に連れられて竜宮城へ向かいます。竜宮城で至れり尽くせりのもてなしを受けた浦島は、玉手箱を受け取ると地上へと戻ることになりました。そこで決して開けてはいけないと言われていた玉手箱を開けてしまった浦島は、おじいさんになってしまいました。これが皆さんの知る浦島太郎伝説ですが、浦島がその後どうなったかご存知でしょうか。

実はバッドエンドではない

数々のおとぎ話が収録されている『御伽草子』には次のように物語の続きが描かれています。

浦島は竜宮城で700年の時を過ごしていました。玉手箱には浦島の魂が納めてあり、玉手箱を開けることで止まっていた時間が動き出したのです。おじいさんになってしまった浦島は、その後、鶴へと姿を変えて蓬莱山(ほうらいさん)へとたどり着き、同じく亀へと姿を変えた乙姫様と再会し、末永く愛し合ったのです。