マルちゃん(東洋水産)が販売している人気カップうどん「赤いきつね」は、当初は「熱いきつね」になる予定でした。なぜ赤いきつねになってしまったのか、そして緑のたぬきは?赤いきつねの名前にまつわるエピソードをご紹介します。

マルちゃん「熱いきつね」

1978年8月に販売が開始されて以来、カップうどんの金字塔として位置している「赤いきつね」は、熱々の美味しさが伝わるようにという願いを込めて「熱いきつね」として販売される予定でした。しかし店頭で目立ち、食欲をそそる赤いパッケージが印象的だったことから、「赤いきつね」とネーミングを変更して発売されたのです。

赤いきつねと両立して人気のある「緑のたぬき」は、赤いきつねの発売から2年後に登場しました。そもそも「たぬき」とは、「天ぷらの種ぬき」が省略された言葉で、天ぷらの種を抜くことから天かすや揚げ玉だけを指す言葉です。しかし緑のたぬきには小エビがたっぷり使用されているので、正確な「たぬき」ではないのかも知れません。しかし赤に対しての緑、きつねに対してのたぬきというピッタリのネーミングと言えるでしょう。