アイスクリームには賞味期限が無いということは、多くの方がご存知かと思います。なぜアイスクリームには賞味期限が設定、表記されないのでしょうか?無期限に何十年経っても食べられるということなのでしょうか。

品質が保たれる条件

実はアイスクリームの賞味期限の記載に関しては、法律でしっかりと定められています。食品衛生法によると「賞味期限の記載を省略してもよい」と書かれているのです。記載の省略を許されているのは、品質の劣化が少ないからとされています。

アイスクリームは完全な冷凍状態であれば、極めて品質の劣化が少ないのです。品質を保つためには温度管理が徹底されている必要があります。基本的に製造から搬送の間は-18℃以下が保たれ続け、スーパーやコンビニなどに商品が陳列される時には、-20℃前後の温度で品質が保たれ続けます。

しかしいざ家庭の冷凍庫となると、開け閉めが多いために温度が一定に保たれず、冷凍保存していても徐々に品質は劣化してしまいます。つまり「賞味期限が無い」わけではなく、「品質管理のもとでは賞味期限を表記しなくてよい」というだけなので、家庭で保管する場合は3ヶ月以内に食すのが望ましいようです。