どんな果物や野菜にも必ずタネがあります。バナナのようにタネのない品種は、人の手によって品種改良されたものであり、野生のバナナにはタネがあるのです。しかし、のタネというのは見たことがないような気がしますが、栗はどのようにして繁殖するのでしょうか。

栗のタネはどこ?

栗を食べる際には、まずトゲトゲの毬(イガ)を割ります。すると中から茶色の硬い殻が出てきます。天津甘栗などでは、この殻がついた状態で売られているので、馴染み深いと思います。この硬い殻を割ると、さらに中には薄皮が一枚あることがわかります。

その中の柔らかな実を食べるのですが、実はこの実こそが栗のタネなのです。同様のものとして、クルミも挙げられます。クルミも非常に硬い殻に覆われ、その中身を食べますが、あの実こそが種なのです。

では栗を栽培したい場合、いつも食べている部分を植えると木が生えてくるのかといえば、それは違います。栗の硬い殻に覆われた状態で植えなければ、栗の木が生えてくることはありません。