夏の風物詩として「冷やし中華始めました」という宣伝文句が日本国民に染み付いています。中華と名のつくからには本場はやはり中国なのでしょうか?

冷やし中華の本場はどこ?

冷やし中華のルーツは中国の涼拌麺(りゃんばんめん)と言われていますが、涼拌麺は冷水ではなく扇風機などで冷やし、中国風ピーナッツバターである花生醤をかけて食べるため、日本で食べる冷やし中華とは全くの別物であるといえます。このことから冷やし中華は日本が発祥地であるとされています。

日本での発祥地とされるお店は、東京都千代田区の揚子江菜館と仙台市青葉区の龍亭の二つあり、いずれも1930年代のことでした。

つまり、中国に旅行に行っても、本場の冷やし中華を味わうことはできないのです。