三島食品が販売する赤シソふりかけの「ゆかり」。1970年の発売開始から50年以上経つ今もなお、定番のふりかけとしてロングセラーを続けています。どこか人名のようなこの製品名の由来は何なのでしょうか。

縁の色

古今和歌集に載っている和歌の一つに、一本のムラサキ草への愛情はその地に生える草花全てへの愛情に繋がる、というものがあります。このことから、人と人、人と物などを繋ぐ「縁(えん)」の色は紫色であると表現されるようになりました。

縁は「ゆかり」とも読むことができることから、紫色をした赤シソのふりかけであること、そしてお客様との縁(えん)を大切にしたいという思いから、製品名を「ゆかり」としたのです。

しかし話はこれだけでは終わりません。なんと三島食品の会長の奥様の名前は「ゆかり」なのです。この女性とは製品が完成した後に出会ったそうですが、名前がゆかりだったのは偶然だそうです。