英語を日本語に直訳するとおかしなものはいくつもあります。「ホットドッグ(Hot Dog)」もその一つで、ソーセージをパンで挟んだ食べ物の事ですが、直訳すると「熱い犬」という意味になってしまいます。一体どうしてホットドッグと呼ばれるようになったのでしょうか。その語源をご紹介します。

「熱い犬」で間違いではなかった

日本ではソーセージをパンで挟んだものをホットドッグといいますが、海外では温めたソーセージそのものをホットドッグと呼ぶことが多いのです。ホットドッグの発祥説は様々ありますが、どれも内容は似ていて、ソーセージを売っていた屋台が、熱々のソーセージをお客さんに提供したい。しかしお客さんは熱すぎて手で持てなかったため、パンに挟んで提供しだした。というのが起源のようです。

ではなぜ「ホットドッグ」と呼ばれるようになったのでしょうか。

これは当初使われていたソーセージであるフランクフルトが、胴の長い猟犬「ダックスフンド」に似ているというところから、ダックスフンドソーセージという愛称が付けられていました。手軽に食べられる食事としてスポーツ観戦時をしながら食べるのに最適とのことで、人気を博していきます。そして新聞のスポーツ漫画に、パンに挟まれた熱々の犬の絵と共に「ホットドッグ」と書かれていたことから、瞬く間に反響を呼び、親しまれていったのです。

ちなみに先述した通り、海外ではソーセージそのものをホットドッグと呼ぶので、日本でいうアメリカンドッグ(コーンドッグ)もホットドッグと呼ばれることがあるようです。