耐病性が弱く栽培が難しいとされ、メロンの王様とも称されるマスクメロンですが、この「マスク」は「仮面」を意味する言葉ではありません。

マスクメロンの語源

先に述べたように、マスクメロンは病気や悪環境に非常に弱く、栽培が困難な品種です。栽培は徹底した温度・湿度管理のもとで行われ、一本のツルから一個のメロンしか収穫することが出来ません。このため、非常に高価なメロンとされているのです。ただ栽培が困難だからといって値段が高いわけではなく、その美味しさもまたトップクラスなのです。

メロンと言えば皮の表面に浮かび上がったシマ模様が印象的ですが、これは皮よりも中身の成長が早いせいで、皮が内部からの圧力に耐え切れずヒビ割れが起こり、かさぶたの様になったものなのです。このシマ模様がマスク(仮面)のように感じるかも知れませんが、そうではありません。

マスクメロンは英語で「Musk Melon」と書きます。「Musk(ムスク)」とは香りの事。豊満な香り高い品種であることからムスクメロンと名づけられたのですが、それが次第に訛っていき、マスクメロンと呼ばれるようになってしまったのです。