どちらも栄養満点の食べ物である納豆。栄養面だけでなく、美味しさの相性も良いことから納豆に生卵を混ぜて食べる人も多いでしょう。しかし実はこの食べ方は、せっかくの栄養素を無駄にしてしまうことになるのです。

味と栄養の相性は比例しない?

納豆には皮膚や爪、髪などの健康を維持するために活躍してくれる「ビオチン(ビタミンH)」というビタミンが含まれています。そして卵の卵白には「アビジン」というタンパク質が含まれます。アビジンはビオチンと結合するタンパク質であり、結合することによって体内への吸収を妨げ、吸収率を低下させてしまいます。

前述の通りアビジンは卵白に含まれるので、栄養を考慮した上で卵を混ぜたいのならば、黄身だけを乗せるというのも一つの手段ではあります。また、アビジンは熱によって性質を変化させるため、半熟卵などにして混ぜるのも良いでしょう。