手軽ではあるものの、日本の食卓ではまだまだ贅沢品であるすき焼き。すき焼きの作り方は家庭によって様々かとは思いますが、決して肉とシラタキを隣り合わせに置いてはいけません。

今回の雑学ではそんなすき焼きに対してのシラタキの存在感についてご紹介します。

シラタキとは

シラタキは言わずもがなコンニャクでありますが、コンニャクはコンニャク芋のペーストを凝固させて作られたものです。この固める作業の際に、石灰を使用しているのですが、この石灰とはすなわちカルシウムの塊なのです。

肉とシラタキの相性が最悪なワケ

肉が固くなる原因としてタンパク質があります。タンパク質に熱が加えられると、熱凝固という作用によって肉が固くなります。シラタキに含まれたカルシウムが流れだしてタンパク質に接すると、この熱凝固の作用を早めてしまうのです。

また、カルシウムを吸収してしまった肉は、どす黒く変色してしまい、見た目も悪くなってしまいます。

柔らかさがおいしさの秘訣とも言える肉に対して、シラタキを真横に添えてしまうのはすき焼きの美味しさを殺してしまうのと同じです。狭い鉄板の中ではどうしても流れでたカルシウムが肉に触れてしまうのですが、調理の際は出来るだけ離して置いたほうが良いのです。