日本といえば緑茶。中国といえばウーロン茶。そしてヨーロッパといえば紅茶。実際には各国によって様々な種類のお茶が飲まれていますが、代表的なものといえばこのようなイメージが強いでしょう。ハッキリとした記録は残されていませんが、お茶は奈良時代には中国から日本に伝来されたといいます。そしてヨーロッパへお茶が伝来したのは、日本が大きく関わっているのです。

お茶の歴史

ヨーロッパへお茶が伝来したのは、本場中国から輸出されたのではありません。1609年、オランダが日本の平戸(長崎県)に商館を設けたのをきっかけとし、日本のお茶がインドネシアを経由してヨーロッパに輸出されたのが起源とされています。そのため、ヨーロッパでは当初、日本の緑茶が飲まれていたのです。

お茶を意味する英語は「tea(ティー)」ですが、当時は「cha(茶)」と呼ばれていました。その後お茶は東インドの会社によって、中国から輸入されるようになり、「cha」という呼び名も、中国の福建省の方言である「tea(テー)」と呼ばれるようになったのです。