結婚式の目玉イベントと言えば、何と言っても夫婦初めての共同作業であるケーキ入刀でしょう。ウェディングケーキといえば三段重ねの豪華なものが一般的かと思いますが、それぞれの段に意味が込められているのはご存知でしょうか。

ウェディングケーキに込められた想い

ウェディングケーキの発祥は古代ギリシャから始まったと言われています。当時は今のようなケーキではなく、固めに作ったビスケットを花嫁の頭上にまいていたのです。参列者はそのビスケットのかけらを拾い集め、二人の幸せを分けてもらうという意味があったのです。

その後18世紀に入ると、イギリスの菓子職人が現代のような3段重ねのウェディングケーキを考案します。ケーキの一段目となる最下段は、出席してくれた方へ振る舞われ、二段目は欠席してしまった方へ振る舞われ、そして最上段の三段目は自分たちの未来の子どものために保存されるのです。

日本では生クリームで作られたウェディングケーキが一般的ですが、ヨーロッパではドライフルーツとマジパンを使ったケーキが一般的で、長期保存にも向いています。そのため、三段目のケーキを子どもを授かった時や、生まれてきた日などに食べるそうです。