日本を代表する文豪である夏目漱石の作品は、主人公が何らかの病気を持っている設定が多くみられます。それは著者である夏目漱石自身が病弱だったからだと考えられています。

病弱だった夏目漱石

夏目漱石は49歳の若さでこの世を去っていますが、晩年の漱石は肺結核、トラホーム、神経衰弱、痔、糖尿病、胃潰瘍など、非常に多くの病気と闘っていました。

お酒は飲めないものの、脂っこい食事が好物で、さらに甘いものには目がありませんでした。

中でもピーナッツが大好物で、ピーナッツの食べ過ぎで胃潰瘍になったと言われています。そしてフランス文学者である辰野 隆(たつの ゆたか)の結婚式に漱石が出席した際、出されたピーナッツを漱石が食べて胃潰瘍を再発し、そのまま帰らぬ人となったのです。