口から入った食べ物は消化吸収されながら奥へ奥へ、下へ下へと運ばれていきます。消化は主に胃で行われますが、もしも逆立ちして食べ物を食べた場合、食べ物は胃の下に落ちていかずに逆流してくるのでしょうか?

逆立ちして食事をすると?

胃に入った食べ物は筋肉の収縮によって起こる波のような動きによって、奥へと運ばれます。この働きを「ぜん動運動」といい、胃だけでなく腸でも同じ運動が起こっています。自律神経によって支配されているぜん動運動は、当然ながら意識して活動を止めたり、活発化させることは出来ません。

反射的に食べ物を奥へと運ぶので、逆立ちしても食べ物が逆流することはありません。また、胃の入り口である「噴門(ふんもん)」は常に開いているというわけではありません。普段は括約筋によってこの噴門は閉じられていますので、この活動によっても胃から食べ物などが逆流することはないのです。

このことから、逆立ちした状態で食べ物を食べても、飲み物を飲んでも、問題なく飲食をすることが出来るのです。