カップルの愛の証とでもいえば聞こえはいいですが、知らぬ間にキスマークを付けられていたら日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。キスマークは、肌に強く吸い付くことで血管が破裂して内出血が起こり痣(あざ)になる怪我の一種です。

死の接吻

医学的には「吸引性皮下出血」と呼びます。通常は長くても一週間程度で治りますが、最悪の場合は死にいたるケースも報告されています。その原因は、キスマークが脳梗塞を引き起こすからです。

首筋などの血管のある場所で皮膚を吸引した場合、血栓ができてしまう可能性があります。その血栓が脳に回ってしまい、脳梗塞を引き起こしてしまうのです。過去には死亡例も報告されており、まさに死の接吻となってしまったのです。

余談ですが、「キスマーク」という言葉は和製英語であり、英語圏では「ヒッキー」といいます。