何年も風邪なんてひいたことがないという人も、実は知らず知らずのうちに風邪をひいているケースが多いです。人は平均すると年間3〜6回も風邪にかかっているとされ、80歳まで生きたとすると最大で480回も風邪をひく計算になります。

風邪は季節ごとにひいている?

風邪には鼻水やくしゃみ、咳、喉の痛み、発熱など様々な症状があるように、風邪ウイルスも様々な種類があります。

風邪ウイルスの中で最もかかりやすいのが「ライノウイルス」による風邪です。主な症状は鼻水などの鼻風邪です。そして冬から夏までに流行する「アデノウイルス」は、喉の痛みや気管支などに炎症を起こしやすい風邪です。他にも夏場に流行しやすい「エンテロウイルス」や、乳幼児がかかると厄介な「RSウイルス」も風邪のウイルスです。

こういったメジャーどころ以外のものも含めると、風邪ウイルスは200種類を超えるとされています。また、徐々にウイルスの形も変わるため、1つのウイルスに感染して抗体ができたとしても、ほとんど意味をなさないのです。

大抵の風邪は長くても一週間ほどで治る上、発熱を起こしても3日以上続くことは稀とされます。よほど重症であれば風邪をひいたことに気が付くのでしょうが、感染していたとしても免疫力のおかげでそこまでの症状が出ないことがほとんどであり、人は知らず知らずのうちに風邪をひいているとされているのです。