日本は海外に比べると、食生活や衛生面などの意識で高い水準を誇っています。しかし虫歯や歯周病などのデンタルケアに対しては、ヨーロッパなどの先進国に比べて遥かにその意識は低いのが現状です。実際に軽い虫歯程度ならば放置している大人も多いのではないでしょうか。しかし虫歯は放置すると、最悪の場合はに至ってしまうケースがあるのです。

虫歯で本当に人は死ぬのか

特に奥歯の虫歯で発症することが多いと聞いたことがありますが、虫歯を放置していると、虫歯菌が血液中を通って体内を移動し、脳に到達すれば脳梗塞を、心臓に到達すれば心筋梗塞や心内膜炎を引き起こすことがあります。さらに治療をしたからといって安心はできません。治療をした歯の歯茎が不自然に腫れていたりした場合も危険な状態である可能性があるため、再度治療を行うことをおすすめします。

また、歯は直接骨に埋まっているため、顎(あご)に症状があらわれることもあります。これは「顎骨炎」という病気であり、顎の骨が炎症を起こし、重症化した場合は命を落とすこともあり得るのです。

ズキズキと痛む虫歯は神経にまで到達している状態です。そうなる前に定期的にデンタルケアのために歯科医を訪れるのも大切なことです。