尿検査は健康診断の最もポピュラーな検診の一つです。小学校や中学校の時に朝起きてすぐの尿をコップに採取し、学校へ持っていった。という思い出もあることでしょう。ではなぜ起きてすぐの尿でなければいけないのでしょうか。

尿で分かる健康状態

尿検査の主な目的は、尿成分の中に異常な成分が含まれていないかを確認することにあります。タンパク質、糖、血液などがそれにあたります。健康状態の尿には、これらの成分が含まれていません。もし尿にタンパク質が含まれていれば、腎疾患や尿路系の異常、糖の場合は糖尿病、血液の場合は尿路系の炎症や結石といった病気が疑われます。

しかし健康状態の人でも、食事や運動などの影響によりこれらの成分が検出されることがあります。朝起きてすぐの尿は、睡眠中に作られるため、食事や運動の影響が受けづらく、より正確な健康状態を調べる事が出来るのです。