いつまで経っても不況から抜け出せない日本。銀行の預金金利も低迷、年利が0.01%などというのも当たり前になっています。そんな中、日本国内には年利が10%以上もつく特殊な銀行が存在します。

超高金利銀行の仕組み

その銀行は1992年に香川県で誕生し、兵庫県や高知県へ広がっていきました。銀行の名は「どんぐり銀行」。その銀行名の通り、預金をするのはお金ではなく「ドングリ」なのです。通貨の単位はもちろん「円」ではなく、「D(ドングリ)」が用いられます。小さなドングリは一つ1D、大きなドングリは一つ10Dとして扱われます。年利は約10%と高金利で、もちろん銀行と名の付く通り、通帳も発行してもらえます。

預けたドングリの払い戻しは毎年4〜6月に限られています。というのも、払い戻し期間までの間に、預けられたドングリは選別をかけられ、30cm程の苗木に育てられます。そして払い戻し期間になると、100Dにつき一本の苗木が払い戻し金としてプレゼントされるのです。

どんぐり銀行は香川県でおきた森林の荒廃がきっかけで、楽しみながら森林保護の大切さを学べるように考案されたものです。集められたドングリは苗木にされて植樹されるだけでなく、産廃処理場の緑化や家畜のエサまで幅広く利用されます。