よく「入浴剤(温泉の素)を入れたお風呂の残り湯で、洗濯をしてはいけない」というのを耳にします。これは、入浴剤に含まれているお湯の色を変化させるための色素が、衣類に色移りしてしまうからとされてきました。

入浴剤を含んだ残り湯を洗濯に使用するには

代表的な入浴剤である「バスクリン」を販売している株式会社バスクリンによると、種類にもよりますが、基本的には入浴剤を使用した残り湯で洗濯ができるように配慮して製品を製造しているそうですが、いくつか注意点があります。

  • 柔軟仕上げ剤を一緒に使用してはならない。
  • おろしたての衣類の洗濯には使用しない。
  • つけ置き洗いはしない。

いずれの理由も、入浴剤が衣類に付着しやすくなることを防ぐためです。そして、すすぎには必ず水道水(清水)を使用する必要があります。これも入浴剤に含まれる色素を落とすためです。

あくまでも入浴剤の種類によりますが、これらの注意事項を守ることによって残り湯での洗濯は可能になりますが、ここまで面倒な注意事項があるのならば大人しく水道水で洗濯した方が手っ取り早いでしょう。そもそも残り湯には多くの雑菌が含まれているため、洗濯には向きません。