方位磁石がなくても、今の時代はスマートフォンのGPS機能を利用して簡単に方角を知ることが出来ます。しかし手元にはスマートフォンもなければ方位磁石(コンパス)も無い、だけどどうしても方角を知る必要がある。そんな時にどうしたら良いか。

今回の雑学では、もし山や海で遭難してしまった時に役立つ知識をお伝えします。

簡単に方角を知る

「簡単に」と言ってもやはり少なからず道具は必要になります。それは「時計」です。しかもアナログの。

方法は簡単。まず太陽の位置を確認し、現時刻の短針と文字盤の12時の中間に太陽がくるように合わせます。その状態の時に、文字盤の6時を指している方向が北になるのです。

もし、時計を持っていない場合や太陽が見えない場合は、周りに樹木を探してみましょう。その木の枝の伸び具合を確認してみると、枝が長く大きく育っている方がだいたい南側の方角であることが分かります。

よく「木の年輪で方角が分かる」とありますが、これは誤りです。年輪の偏り方角で決まるものではなく、その地形などの要因が大きく関わっているので、方角を知るのにはあてになりません。

それでは時計がない状態で海上で遭難した場合はどうすれば良いのでしょうか。海上であれば遮へい物がありませんので、日の出や日の入りの方向で大体の方角が分かるでしょう。