一昔前では、あらゆる求人情報が掲載されたフリーペーパーが街中に置かれ、それは現在でもよく見られる光景です。さらにコンピューターの技術が進むと、今ではインターネット上で数多もの求人情報が閲覧できます。それでは日本で初めて求人広告とは何だったのでしょうか。

日本初の求人広告

毎日新聞の前身であり、1872年に日本最初の日刊紙として発刊された「東京日日新聞」の7月14日号に掲載された日本初の求人広告は「乳母(うば)」の求人。乳母とは実の母親に代わって、子に乳を与えたり育てる女性のことで、次のような求人内容が掲載されました。

「乳母を雇用したいので心あたりの者は御尋ねください。本乳にして乳さえよろしいならば、給金は他のところより高く差し上げます。」

当時、商売をしている家では乳母や子守を雇うことは珍しくなかったそうです。