日曜日の公園、様々な品物を持ち寄ってバザーを開き、ワイワイと賑わいを見せる。そんな光景が日本でも度々見られます。この時持ち寄る商品は家庭にある不要なもので、その分値段も驚くほど安いものです。これらのバザーの事を「フリーマーケット」と呼びますが、多くの方はこの売買方法から「自由な市場」と思っている方が多いのではないでしょうか。

自由だけど自由じゃない

「蚤(のみ)の市」という言葉を聞いたことがあると思います。蚤の市と聞くと、出品されている商品は骨董品などの印象が強いですが、そんな事はありません。「フリーマーケット」という言葉を日本語に直訳すると「蚤の市」となるのです。つまりフリーマーケットのフリーとは、「Free(自由)」ではなく「Flea(蚤)」という意味なのです。

フリーマーケットは海外から伝来された文化の一つで、海外では主に古着がメインの商品として扱われることが多かったのです。この事から、蚤が湧くほど古い衣類を扱う市場として、フリーマーケットと呼ばれるようになりました。これがいつからかマーケットの規模が大きくなり、古いものから新品未使用品まで、幅広いジャンルの商品が扱われるようになったというワケです。