観光や行事などで神社を訪れる機会は年に一度くらいあるはずです。当たるも八卦当たらぬも八卦と思いながら記念にとおみくじを引くことも多いでしょう。このおみくじ、その神社で作られているものと思われがちですが、意外にも全国シェア70%を誇るおみくじ製造所があるのです。

おみくじの誕生

山口県にある二所山田神社は、1900年初頭に女性が自立するための全国組織「大日本敬神婦人会」を設立しました。月刊新聞社である「女子道社」も設立し、1906年にはその機関紙として『女子道』を刊行し始めます。この機関誌を発行する資金を集めるために「おみくじ」が誕生したのです。

印刷の手順を除けばそれ以外の作業は全て手作業で行われており、一人が一日に作るおみくじの数は約8000枚だとか。製造されたおみくじはお清めをされ、全国の神社へと送り届けられます。