麻雀や花札などの娯楽には、賭博という言葉がついて回ります。言うまでもなく賭博とは金銭を賭けることであり、日本の法律で禁じられている行為です。もし賭博をして大負けをした後に、違法行為だということに改めて気付いた場合、負け金を請求できると思う方も多いのではありませんか?実際はお金を取り返すことが出来るのでしょうか。

禁じられた遊びの代償

先述した通り、賭博は違法行為です。そもそもがトランプやテーブルゲームなど、あらゆる場面において金銭を賭けることは禁じられています。しかし盛り上がってしまい、ついつい金銭を賭けてしまうなんていうケースを体験した方も多いのではないでしょうか。仲間内でひっそりとお金を賭けて楽しんでいれば済んだものの、負けに負けた時にふと良からぬことが頭をよぎります。

「違法行為で払った金なんだから、法を味方にして返還請求出来るんじゃないか?」

しかしこれは出来ません。民法708条に「不法な原因のために給付をした者は、その給付したものの返還を請求することが出来ない。」とあります。つまり違法な賭け事で受けた損失を返還請求することは出来ないのです。

お金は返ってこないは、仲間からは白い目で見られるは、最悪の場合は賭博に対する罰則を受けることになるかも知れず、良いことは何一つありません。負けたら素直に認める・・・ではなく、最初から違法な賭け事はしないようにしましょう。