診察や入院など、何らかの形で病院のベッドに横になったことがある方はいるでしょう。その際に気が付くと思いますが、病院のベッドのマットレスは思いのほか硬いのです。長期入院患者などはマットレスが柔らかめの方が快適に過ごしやすいと思うのですが、そこには病院ならではの理由があります。

病院のマットレスが硬い理由

病院のマットレスが硬いのには二つの理由があるといいます。

一つは患者が体を起こす際に力を入れやすいためです。例えば腕を怪我している患者さんが体を起こそうとした場合、マットレスが柔らかいと力が分散してしまい、体が起こしづらくなってしまいます。

もう一つの理由が肝心です。病院は重度の症状を患っている患者さんもいます。万が一状態が急変してしまった場合、医師は患者をベッドに寝かせたまま心臓マッサージを施します。人の手で行われる心臓マッサージは、寝ている患者に対して垂直に力をかけます。前述の通り、マットレスが柔らかいと力が分散してしまうため、心臓マッサージが的確に行えないのです。