大晦日の晩、日付が変わって新年を迎える頃になると、各地の寺から除夜の鐘が鳴り響きます。除夜の鐘は108回つかれるのが一般的ですが、除夜の鐘にも作法というものが存在するのです。

除夜の鐘の作法

そもそもなぜ除夜の鐘は108回という回数なのかという点には、いくつかの説があります。煩悩の数と同じであるという説や、「月の数」の12、「二十四節気の数」の24、古代中国で季節を表す「七十二候の数」の72を足した数が108となり、1年間を表すという説があります。

除夜の鐘は旧年と新年をまたいでつかれるという印象があります。つき始めの時間は特に決められているものではありませんが、107回を旧年中につき、108回目を新年につくというのが本来の除夜の鐘の正しい作法であるとされます。

もちろん寺によっては例外はあり、回数が108回でない寺など、様々な意志を持った寺が存在します。