マッチはその先端に発火性のある薬品を付けたもので、どこか原始的な印象があります。一方のライターはこのマッチを応用したものという印象がありますが、実は世界初のライターはマッチよりも先に発明されていたのです。

世界初のライター

マッチが考案されたのは1827年のこと、そして私たちのよく知る近代的なライターの発明は1903年のことです。ちなみにいわゆる「100円ライター」と呼ばれる使い捨てのライターが登場したのは1975年のことです。しかしマッチが考案された1827年からさかのぼること約50年、日本を代表する発明家である平賀源内の手によって「刻みたばこ用点火器」が発明されていたのです。

これは火打石にバネ仕掛けの小さなハンマーを打ち付けて火花を起こし、燃料のモグサへ点火する方式です。残念なことにこの世界初のライターが広く普及した記録は残っていませんが、当時の愛煙家からの評判は良かったようです。