財布を拾ったらその財布に入っている金額の1割をお礼として貰うことができるというのは、誰でも知っていることです。しかし実際は1割以上貰うこともできますし、1割に満たない金額しか貰えないこともあるのです。

落とし物の法律

落とし物をどうすれば良いのかなどをまとめた法律が「遺失物法」という民法です。これによると、落とし物を拾った際は速やかに届け出なければいけないことや、一定期間の間に持ち主が現れない場合は所有権を得ることができるなど、落とし物についての全てが定められています。

この遺失物法28条1項に、拾ってくれた方へのお礼(報労金)の支払いについて次のように書かれています。

物件の返還を受ける遺失者は、当該物件の価格の100の5以上100分の20以下に相当する額の報労金を拾得者に支払わなければならない

つまり財布であればその中身の金額、物であればその物の価値の5〜20%を支払わなければならないのです。

このパーセンテージは遺失物の種類などによって左右されますが、当事者同士の話し合いで決まるパターンが多いようです。