片側からは普通のに見えるが、もう一方からは何の変哲もないガラスに見えるマジックミラー。一体どういった仕組みで作られているのでしょうか。

今回の雑学では、マジックミラーの仕組みについてご紹介します。

鏡の仕組みを理解する

まずは鏡がなぜ反射して見えるのかを理解する必要があります。

鏡は光の反射を利用したものです。自分から見た鏡の面と、鏡の向こう側からくる光の強さによって反射が起こります。簡単に説明すると、昼間は何も映さない窓ガラスが、夜になって部屋の電気を点けると反射して部屋の中を映して見えます。この際、外から部屋の中を覗き込んでも、何も反射してはいません。

鏡はこの反射率を100%にするために、鏡の裏面に銀を薄くコーティングしています。なのでいつ何時でも鏡はものを反射して映してくれるのです。

鏡の原理をマジックミラーで応用する

鏡の説明でも出てきました、明るさの差によって反射を起こす原理を応用したものが、マジックミラーです。

明るい部屋と暗い部屋の間に銀などを薄くコーティングした鏡を置くと、明るい部屋からは普通の鏡に見えますが、暗い部屋からはただの透明なガラスに見えるのです。

鏡は光の反射を利用したものですが、光は明るい部屋からも暗い部屋からも発生しています。しかし明るい部屋の方から出る光の量が圧倒的に多いため、一方的に見えてしまうという訳です。

よく、刑事ドラマなどで取調室は明るく、隣にある監視部屋が暗い理由は、ガラスをマジックミラーにする必要があるためだったのです。